CLASSIC スタッフブログ Vol.9
このコーナでは、クラシックの社員が自分の仕事を通じて気になったこと、面白かったこと、お客様にお伝えしたいこと…などなどを気ままに発信していきます。
前回の釣り人・森田と打って変わって、今回はクラシックきっての山屋・甲斐がお届けします。
■自己紹介
クラシックでマムを担当しております、甲斐と申します。
いや…もう本当に売れませんね、これだけ輸入のマムが減っても販売は厳しい日が続く毎日。
ただ暗い話ばかりしていても状況が変わるわけではございませんので、今日は少し気分転換の意も兼ねて趣味の話をさせて頂きます。
私、こう見えても山登りを嗜んでおりましてピーク時は、年間100日は山に籠っているぐらい山好きな山屋(やまや)でした。
クラシックに入社する際も登山ガイドで生計を立てていくか悩んだぐらいでしたが、妻からの反対(というか別居宣告…)もあり、今こうして日々オフィスワークに従事しております。
こんな私からこれからの季節、山登りが楽しくなる高山植物を紹介させて頂きます。
■幻のキタダケソウ(北岳草)
名前の通り、南アルプスの北岳にしか咲かない花(キンボウゲ科)です。
↑キタダケソウ写真↑
この花、なんで「幻」かと言うと、
- 1)北岳山頂(標高:3,193m)にしか咲かない
- 2)北岳自体アクセスが悪い
- 3)花期が6月下旬前後(梅雨時期)
と場所と時期がすごく限定的なのです!
もう少し具体的に言うと、梅雨時期に雨が降るかどうか天気予報と日々にらめっこして、休みの予定を組み、北岳ふもとまで電車とバスを乗り継ぎ(約半日)、山頂まで急な山道を登り(約6時間)、ようやく出会えるのです。
因みに私4回ほどトライしましたが、山頂付近はいつも雨でまともな天気で出会えたことはございません…
我こそは晴れ男(女)と自身のある方はチャレンジしてみてください!
■雪のチングルマ
↑チングルマの花の写真↑
次はチングルマについてです。
タイトルからすると冬の花のように思えますが、花期は6月~8月と夏の花です。
ではなぜ「雪のチングルマ」なのか。
実はこれ山岳小説家で有名な新田次郎の短編集のタイトル。
大学山岳部が雪山合宿で北アルプスに入山し雪崩事故が発生。
遭難者を捜索中に主人公もまた事故に遭遇していまい…といった怪談染みた内容ですが、タイトルが印象的なのと、この物語のモデルが自分の山仲間の知人であることから引用しました。
実はチングルマは花としてではなく、花後の実の状態の方が特徴的。
↑チングルマの実の写真↑
おしべが長く伸び、霧によって水分を身にまとった髭が可愛らしく風に吹き揺れます。
こちらはキタダケソウとは異なり、東日本の山域であれば比較的良く見ることができるので、是非ご覧あれ。
■実は海外の産地も山の上
これまで日本の山の植物をご紹介させて頂きましたが、実はクラシックが輸入しているマムも標高1,000m-1,500mの山の上で栽培しております。
↑産地のオーナーの写真↑
赤道近くにあり季節の変化が少なく、かつ山の上の涼しい気候環境で育ったマムは、1年通して安定した品質でお客様にご提供できるという特長がございます。
『山とマム、繋がりがなさそうで実はあった』
なんてところをお伝えして、本日のお話をおしまいとさせて頂きます(次回は産地の山々のご紹介でもしたいですね!)。
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