CLASSIC スタッフブログ Vol.12
このコーナでは、クラシックの社員が自分の仕事を通じて気になったこと、面白かったこと、お客様にお伝えしたいこと…などなどを気ままに発信していきます。
今回は、奥様曰く、「しっかりしていそうで抜けている」らしい、営業本部の大関が登場します。
(社内ではしっかりした爽やかお兄さんの印象が強いので、意外な素顔にほっこりするWeb担当…)
■プールとビールと読書
「旅行に行きたい!」
自粛だ!
テレワークだ!
三密だ!
自由が利かない日々で悶々としている人ばかりの今日、僕は南国へ行ってのんびりしたい。
僕の働く事務所からは成田国際空港が見える。
コロナウィルスの影響で航空便が減ったとはいえ今日も海外から花材が届いている。
どうかその飛行機に僕を乗せてはくれないだろうか?
そしてプールのある南国のホテルまで僕を届けては頂けないだろうか…
贅沢は言わない。ホテルは小規模で清掃が行き届いており、朝食のビュッフェが抜群に美味しいところが良い。
加えてスーパーに歩いて行けて、ナイトマーケットが近くで開催されていることを強く望む。
プールサイドで日の高い時間からビールを飲み、読書、そして何も考えずプールで漂うだけでいい。
そう、旅行先では特に目的もなく過ごすのが僕の至福の時。
■現地集合
今では旅行が趣味の1つに数えられる位になったが、僕が最初に海外に行ったのは13年前のバリ島への新婚旅行。
当時の僕は海外どころか飛行機にも乗ったことがなく、既にナーバスになっていたが、この時ある決断を迫られていた。
- ・僕は7日間、妻は10日間の休みを取得
- ・旅行先は妻が大好きなバリ島(10回以上訪れたくらい好き)
- 口には出さないが妻からは無言のプレッシャーを感じずにはいられない…
耐え切れず「先にバリに行く?」…僕から妻への提案だった。
「いいの?」
遠慮しがちに妻は答えたが、表情からは待っていました!と言わんばかりの笑顔。
僕らの新婚旅行は現地集合となった。
■ただの失礼な奴
とは言ったものの、初めて尽くしの状況に一抹の不安があったので、少し現地のことを調べてみる。
すると「親切に荷物を持ってくれる人は、後から多額のチップを要求することもある」との記載があるではないか!
危うく偽りの親切心に触れて痛い目を見るところだった。
実際、現地の空港に着くと親切そうな人々が談笑している。
きっと僕を見て良いカモが来たと思っているに違いない。
颯爽と彼らの脇を通り抜け、前もって雇っていたドラバーと合流し安心したのも束の間、そのドライバーは僕の荷物を持とうとするではないか。
慌てて僕は彼の偽りの好意を断り10kgぐらいある荷物を自らトランクへ、ホテルに着いて荷物を下ろす時も自らやる。ここまで来て騙されるわけにはいかない。
何とか無事にホテルに着きチェックインした。
緊張から解放されたかと思いきや、今度はホテルのポーターが僕の荷物を持とうとする。
慌てて彼を制して重たい荷物を抱えて階段で妻の待つ部屋まで階段を登りきる。
やっとの思いで妻と合流し、神経をすり減らしたここまで辿り着いた経緯を話した。
爆笑する妻。
どうやらドライバーやポーターは荷物を持って頂いて問題なかったらしい…
日本からここまで周りを警戒し目で牽制しながら緊張状態を維持してきたのは何だったのか?
しかも、せっかくのご好意を邪険に断っていた。僕は不愛想で失礼な奴でした。
ドライバーさん、ポーターさん、空港にいて談笑していたみなさん…なんかゴメンなさい。
僕はバリ島が大好きです。
■忘れずに持っていこう
今はまだコロナウィルスの影響で旅行どころか近所に出かけることも困難な状態。
その状況は海外も同じで世界の至る所で生活、経済、教育など多岐にわたり大きな傷跡を残している。
制限が多い中で今まで普通に出来たことが特別なのだと知る。
僕たちの仕事は国内だけでなく、世界中の様々な人達からの支えがあって、輸入商社として成り立ち恵まれているのだと改めて実感する。
当たり前に出来ていたことが幸せだったと感じる今、一日も早く全ての人が日常に戻れる日を願うばかり。
コロナウィルスが終息した後には各々が楽しみにしている何かがあるはず。
僕にとってそれは南国のプールとビールだと嬉しい。
抜けている僕でもその時は忘れずに本を持ってまた旅行へ行こう…
「いいね!」