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輸入切花専門商社 株式会社クラシック

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クラシック試験室から 第4回

2020.05.18

■新型コロナウイルス感染予防

 

クラシック試験室の北﨑です。

 

新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言については、一部解除される見通しとなりました。

でも、ウイルスはいきなり消えてなくなるわけではないので、引き続き三密を避ける行動が大切でしょうし、コミュニケーションの取り方や、仕事の進め方は大きく変化したまま、全く元通りになるってことは考えにくいですよね。

 

なので、私たちは今しばらくの間、長い時間を自宅で過ごすことになると思っています。

みなさんは、ご自宅での時間をどんな風に過ごされていますでしょうか。

「Stay home with flowers!」を実践され、ご自宅で思い思いの花を楽しんでいただいていれば、とても嬉しいです!

 

私の場合は、職場が花の試験室という事で、花に囲まれて仕事をしておりますが、自宅でも花を飾ってビタミンFをしっかりと吸収し、ストレスとは縁遠い生活ができていると思っています。

…「本当かよ?」と誰かに突っ込まれそうですが(笑)

 

 

ビタミンF:植物や花が人間の心身の健康に良い影響をおよぼす「植物のちから」をビタミンF(FはflowerのF)と称し、花の国日本協議会中心に絶賛アピール中です!

 

 

 

■母の日の振り返り でも母の月は続く…

 

新型コロナウイルス感染防止対策が世界中で進められる中、商品の確保は、容易いものではありません。

ましてや、大量の花をお届けしたい母の日対応という事では、だいぶ苦労しました。

 

産地の行動制限による労働力確保や、なんといっても航空機の大幅な減便・欠航が相次ぎ、輸送手段の確保が最大の課題です。

今回は、大幅にコストアップになってしまいますが、大切な母の日向けの商品を確実にお届けするために、チャーター機(ジャンボ貨物機)を利用してカーネーションを入荷しました。

 

そして、母の日という事で、いっぺんにたくさんの花を輸入しますので、その品質を管理する上では、通常の何倍も気を遣う事になります。

1ヵ月以上前から各農園の商品を全般的にチェックし、気になるポイントは農園にフィードバックするなど、出来得る限りの対策はしてきたつもりです。

しかしながら…、残念なことに、何人かのお客様からのクレームなども届いており、深く反省すると同時に、品質管理の奥深さを痛感しているところでもあります。

そして、さらなる改善を図るために、次のアクションをしっかり考えていきたいと思います。

 

品質管理の取り組みには終わりが無いことを実感しています。

 

 

今年は母の月という事で、1ヵ月を通じてお母さんへの感謝の気持ちを表そうというキャンペーンも実施しています。

自分の誕生日を「自分を産んでくれた母への感謝の日」として、一年を通じて母の日でも良いのではないかと仰る方もいます。

今、実際に会って「ありがとう」と言う事はむずかしいので、花に感謝の気持ちを託して贈るという人も多いと思います。

そんな、温かい気持ちを託された大事な花たちですから、より良い状態でお届けできる様、もっと気を引き締めて対応しなくては、と強く思う今日この頃です。

 

 

■季節は夏へ向かいます

 

ところで、クラシックでは複数の冷蔵庫をもち、温度を変えて使い分けていることをご存知でしょうか。

 

特に暖かい季節に備えて、いきなり冷え切った冷蔵庫から出荷するのではなく、入荷(プリクール)→検品・リパック→出荷待ちという各プロセスで「しっかり予冷した上で、だんだん温度を上げていく」といった、きめ細かな気配りをしています。

 

私も冷蔵庫の中で花を観察することもしばしばありますが、冷蔵庫から外に出るとメガネがいっぺんに曇る季節…そう、夏が近づいてきました。

せまる~初夏♪です!

 

こうなると花の品質を監視する人間からすると、腐りに対する心配が増幅してきます。

生き物である花にとって、品質の保持が難しくなる季節であることは間違いないので、鮮度管理、品質管理に一層まい進したいと思っています。

 

 

 

■面白いツールをゲット!

 

さて、話はガラッと変わりますが、色の分析ができるスマホアプリを手に入れました。

これは、カメラで写した対象物の色をRGBそれぞれの数値で表してくれるという優れものです。

 

色の分析ができる測定器を購入しようとすると、とても高額になりますが、このアプリは無料で入手できました。

アプリを開発した目的は、人の色覚を補助する為に作られたそうですが、花の色味という、他人の感覚に左右されやすいものを、手軽に定量化できるので、色々使い始めています。

 

照明の違いによる、色の再現性の違いなんてことも、簡単に数値(データ)として確認ができるので、とにかく面白い!

様々計測したものをデータとして蓄積して、分析していきたいと思っています。

AIと組み合わさって、人間の感覚頼りだった色品質に関する概念が、ガラッと変わるなんてことも、そう遠い将来の話ではなさそうですね。

 

 

■できることを確実に

 

新型コロナウイルス感染防止対策によって、大きく社会も経済も変化し、治療法や免疫が確立されたのちもどの様な世の中になるのか、想像しにくいです。

でも、手段はどうであれ、コミュニケーションをとって、お互いに理解しあう事の大切さであったり、美しいものを見て心が癒されるという感覚を、再認識できたことは大きな気づきだと思っています。

 

お花は、そうしたことに貢献できるとても良い商品ですし、良い商品を良い状態でお客様にお届けできる様に、今できること、やらなければならないことを確実に実行していきたいと感じています。

 

「植物のちから」をビタミンF(FはflowerのF)と称し、花の国日本協議会中心に絶賛アピール中(画像クリックで花の国日本協議会Webサイトへ移動します)

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