クラシック試験室から 第7回
■9月です、台風の被害が起きませんように!
クラシック試験室の北﨑です。
9月に入りました。秋の夜は長く「長月」や「夜長月(よながつき)」とよばれ風流な感じがしますね。
でも、1年前の今頃(19年9月9日)は、台風15号が強い勢力を保ったまま千葉市付近に上陸し、房総半島を中心に甚大な被害及ぼしており、とても風流などと言っている場合ではなかったことを思い出します。
クラシックでも入荷時の商品を検査し、加工する施設が、なんだかんだ10日間に亘って停電となってしまいました。
お客様に、思うように商品をお届けできなかった口惜しさと、申し訳ない気持ちも同時によみがえってきます。
今年は、台風被害がないことを祈りつつ、万が一停電になった場合でも、一定の稼働ができるように発電機を設備として導入して、緊急時はすぐに電源を切り替えられるように配線盤も改良しましたので、昨年の様なご迷惑をおかけすることはないと考えています。
■おもしろ実験
試験室の活動は、ややもすると受託実験が多くなり、受け身になりがちなので、自主企画での実験を考えています。
どうせなら、突拍子もない仮説を立てて、その内容について(ダメもとで)検証できないかという事にトライしてみたいと思います。
細かくは申し上げられませんが、よく「このワインはモーツァルトを聴かせて醸成したので美味しくなった」等の謳い文句を目にすることがありますよね。
同じノリで「輸入した花に何かしらポジティブな情報を与え続けると、品質に影響は出るのかしら?」という仮説を検証してみたいと、思いついてしまったんですね。
先日、このプランを、今期の業務計画として、上司に説明したところ「う~ん」と言って最初は固まってしまいましたね。
まぁ、確かに業務上緊急性のあるテーマかと言われれば、返す言葉はないのですが。
最後は、「自主企画の実験として、もしかしたらイノベーションってこうした発想からなのかもしれない…」という訳の分からない❓コメントをもらって、まずは「やってみなはれ」と相成りました。
半年後位には、何かしら結論が出ると思いますが、何しろダメもと前提のテーマなので、期待せずに面白い結果が出たら儲けもの!という位の気持ちで取り組んでいこうと思っています。
■少しはまじめな報告も
スプレーマムについて。
仕入れ担当者が試験室を活用する場合、さまざまな品目のそれぞれのテーマに基づいて、試験を依頼することになるので、どうしても課題が発生するタイミングなどにより品目で偏りが生じてしまう事があります。
つまり、ある品目のデータは豊富に揃っているけど、ある品目のデータはそうでもない…という状況は、時として発生してしまうんですね。
スプレーマムは、品質のよい時とわるい時の差について、産地別に時系列データとしてキチっと残っているのかと問い詰められると、心許ない現実もあり(これ大きな反省事項です)、遅ればせながら確認項目を定めて、定点チェックを実施することにしました。
そうして商品を見てみると、やはり、良い点/悪い点がしっかり目に入ってくるので、それが、一時的なものなのか、産地の問題点として認識するべきものなのか…などを考える材料にしていきたいと思っています。
クラシックのスプレーマムを安心してお使いいただき、楽しんでいただくために、バックヤードはしっかり固めなくてはいけないと、心を引き締めております。
また、国産のトルコキキョウについても、興味をひかれる品種がありますので、いくつか買い求めて評価させてもらっています。上手く条件が整えば、輸入していきたいと希望を持ちながら…
■ストレスも多いからこそ…一輪の花を
新型コロナウィルスがまだ猛威をふるう中、猛暑だ、台風の心配だと、気が休まる暇がないという感じですよね。
ご自身や家族の健康、安全が第一という事はいうまでもないことですが、その為にも、生活の身近なところで花を楽しむ「気持ちの余裕」は持ち続けていたいものです。
今までは、花を買い求めたことが無いという方も、こうした不安やストレスの多い時期(大げさに言えば時代)なので、ぜひ一輪の花を身近に飾ってみては如何でしょうか。
お花が少しでもハッピーな気持ちを増やし、癒しになってくれればとても嬉しいです。
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