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輸入切花専門商社 株式会社クラシック

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CLASSIC スタッフブログ Vol.33

2020.11.23

このコーナでは、クラシックの社員が自分の仕事を通じて気になったこと、面白かったこと、お客様にお伝えしたいこと…などなどを気ままに発信していきます。

今回は営業本部の寺田がお送りします。どうぞお楽しみください!

 


■仕事の生産性を上げるには?

「仕事の生産性を上げるには?」

というとても真面目なテーマについての関心は、実は楽がしたいという、ある意味で不真面目な動機から生まれるものではないでしょうか。

 

世の中の発明も、「もっと暮らしを贅沢にしたい」「生活を楽にしたい」

という人間の欲望が出発点となっていますからね。

 

 

コロナでリモートワークが増えてから、仕事の仕方も随分変わりました。

 

ペーパーレス化やZoomを代表としたWeb会議システムの活用など、リモート実現の為の新しいツールの導入もそうなのですが、それ以上にコロナ禍においては色々とイレギュラーな対応をする必要が出てきます。

そうすると、これまで普通にこなしていた定型業務を可能な限り圧縮しないと、次第に頭も体も回らなくなり、業務に支障をきたしてしまいます。

 

やはり良い仕事をするためには、「常に余裕を持つこと」が生意気ながらも大事だと思うようになったわけです。

 

 

というわけで業務自動化にあれこれはまっており、VBA1の次はPython2なんていうものにも興味を持っている今日この頃です。

 

 

 

*1:VBAExcelの操作を効率化するためのプログラミング言語

*2:Python:人口知能(AI) 等の開発に利用されるプログラミング言語

 

■ニュージーランドのアイスクリーム工場

小難しい話から入ってしまいましたが、業務自動化は何もプログラミングに限った話ではないです。

 

私は子供のころから工場のラインを見るのが好きでした。

 

機械が自動で作業して、製品がポンポン出来上がって出てくる様は、どういう仕組みになっているのだろう?と興味をくすぐりますね。

多分一日中見ていられると思います。

 

モノによっては手作業が入るので、途中コンベヤの横に人が入って…などもあるのですが、

中には生産ラインの入り口から出口まで全自動で行われているものもあります。

 

以前携わっていたニュージーランドのアイスクリームの工場はまさにそうでした。

 

生乳がタンクにストックされていて、入り口でその他の原料を投入するだけで、その後<撹拌(かくはん)濾過(ろか)~充填~冷凍~箱詰め>を自動で行い、トラックに載せられる状態で出てくる。

 

人の手を介在させないので、食品には大敵の大腸菌が付着するリスクや異物混入のリスクが最大限に抑えられます。

 

機械のデザインや原理は様々で、「単に人間の手作業を置き換えるだけの発想では、この設計は思いつかないよな」という驚きがあるのが面白いですね。

 

上のアイスクリームの例でいえば、冷凍の工程は、イメージとして機械で冷凍庫まで商品を運び、一定時間経つとまたロボットが冷凍庫から出して…

なんてことを想像したりしませんか?私はしていました。

 

「スパイラルフリーザー」というプロダクトがあります。(下記動画参照)

ゆーっくり流れるコンベアが急速冷凍庫内を螺旋状に上がって下がることで、前後の工程を止めずに一定時間冷やすことができるのです。

 

スパイラルフリーザー(Frigoscandia社製)動画 ※YouTube

う~ん、実に興味深い。

 

さて、工場からは話がそれますが、私はニュージーランドが大好きです。

 

北島のオークランドに滞在することが多かったのですが、シーフード・ラム肉・チーズにワインが最高です。

特に肉厚マッスルシェル(ムール貝)は本当におススメです!

街の中心部にカジノがありますが、治安はとても良いです。

※ちなみにカジノは“20歳以下入店禁止”なのですが、なぜか自分だけ高確率で警備員に止められIDの提示を求められます…

 

人口500万人のゆったりした国で、広大な自然があり、人々は大らかで食事も美味しい。

 

将来は絶対に移住してやると思っていましたが、近年中国人の移住者が激増していてオークランドの地価が爆上がりし、夢ついえました。

 

■ニュージーランド酪農家に見る自動化

そんなニュージーランドは酪農大国です。

羊の数は約2600万頭、乳牛の数は約660万頭と人口よりも多い。

 

粉ミルク、アイスクリームやチーズなどの乳製品の質は高く、林業や観光産業と共に

国を支える大きな経済の柱となっております。

ロードオブザリングのロケ地としても有名ですね。

 

ある時、とある酪農家を訪問しました。

 

酪農は日本では若者離れ・後継者問題が叫ばれているように、肉体的にもきつい仕事というイメージがあるかもしれません。

牛の餌を変え、牛舎の掃除をし、搾乳をし…それを365日継続する。

 

ところがニュージーランドで酪農家とは、若者がなりたい職業で上位に入るくらいの人気の職業なんです。

理由としては国が手厚く保護している産業なので、「収入面が良い」ということのほかに、「仕事がスタイリッシュ」ということがあります。

 

 

「スタイリッシュな酪農」と聞いてイメージ湧きますでしょうか?

実は仕事がほぼ自動化されていて、小さい農園であれば一人で切り盛りをすることも十分可能なのです。

 

 

ニュージーランドの酪農は基本的に放牧です。

 

訪れた農園では(超)広大な土地を9個の区画に区切っていて、そのうちの1つの区画に牛たちを集めます。

牛たちはのびのびと過ごし、おなかがすけばびっしり生えている牧草を勝手に食べます。

次の日は牧羊犬を使い牛たちを隣の区画に移動させます。

それを繰り返して10日目に元の区画に戻ってくるときには、牧草がまた復活しているので、延々サイクルが組めるという仕組みです。

 

更に驚くのが搾乳です。

牛たちは時間になると自ら群れで搾乳施設に移動してきます。

乳がパンパンに張ってくると不快なので、それを処理してもらいに来るのです。

 

搾乳小屋に入った牛たちは、回転するロータリー式のパーラーに一部屋ずつ入っていきます。(下記画像参照)

作業員は通常一人で搾乳機を牛の乳にセットします。

すると機械が自動で搾乳を始めます。

搾乳が終わると「牛が自ら」後ろ足で搾乳機についている紐をけり、取り外して小屋を出ていきます。

 

・・・以上です。

 

©株式会社コーンズ・エージー

 

 

ほとんど作業に人の手を介する必要がないのです。すごいですね!!

 

 

以上、いろんな自動化の例のご紹介でした。

 

花と直接関係のある内容ではありませんが、効率化や自動化はどのような仕事においても常に考えていかなくてはいけない課題だと思います。

 

自社で加工部門や物流部門を擁しているクラシックでも、「スタイリッシュな酪農」ではないですが、改善できるところもまだまだ沢山あるはずなので、今後もアンテナを広く張りながら、より良い花を皆さんにお届けできるよう邁進してまいります!

 


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