CLASSIC スタッフブログ Vol.51
このコーナーでは、クラシックの社員が自分の仕事を通じて気になったこと、面白かったこと、お客様にお伝えしたいこと…などなどを気ままに発信していきます。
今回は、執行役員・木原がお送りします!
どうぞお楽しみください!
■寅さんに誘われて帝釈天行ってきました
「男はつらいよ」をみると、柴又帝釈天に行きたくなる人は多いと思いますが、私もその一人です。
会社に行くより近い事もあり、ふらりと行ってきました。
渥美清さんが亡くなって四半世紀経っても、色あせない存在感。
生前に撮影された映画が49本。
そして、デジタル修復で蘇った第50作目を含めると、もうそれは足掛け50年の大偉業。
失われてしまった風景や、粋な人情、淡い恋模様…いろんなものが惜しげもなく無造作に、ぎっちりつめこまれているシリーズは折りにつけ、見たくなります。
寅さんの口上は言うまでなく圧巻ですが、「恋愛指南」も いいものですよね。
中でも好きなのが 次の2つ。(名セリフ集でもよく登場します)。
「若いときっていうのはな、胸の中に炎が燃えている。
そこへ恋という一文字を放り込むんだ、パァーッと燃え上がるぞ!」
「腹なんか空かない。美しい恋をしていれば、
一カ月ぐらい飯なんか食わなくたって平気だ」
■故郷紹介
そんな心優しきロマンチストな寅さんは、第45作 「 寅次郎の青春」で、私の故郷、宮崎県日南市で恋をします。(マドンナ役は、風吹ジュンさん。18歳のゴクミも綺麗です)
せっかくなので、今回出身地アピールさせていただきます。
宮崎の日南市が私の出身地です。
亜熱帯性の植物も自生する南国。快晴日数は全国2位(残念)。
県のキャッチフレーズは「日本のひなた宮崎県」。
県別性格診断 (河出文庫) によると
「一生で一度しか嘘をつけないおおらかで正直な農業型。特性として素直で非排他的ながら、消極的、ひっ込み思案型、楽天性とまとめることができる」だそうです。
(なぜ一生に一度?・・・私を含め細かい事が苦手な「めんどくさがり屋」が多いので、嘘の帳尻あわせが上手に出来ない。だから嘘をつけたとしても1回きりなのかと・・)
晴天が多いことから、昔からプロ野球のキャンプ地になっています。
私の地元には、昔から広島東洋カープがやってきてくれます。
地元の駅舎は2018年に様変わりして、今やド派手なカープ仕様。
知らない人がみたら、コカコーラかカープのグッズ販売所にしか見えませんね。
因みに一つ隣の駅はライオンズのキャンプ地。
ライオンズチームカラーの青白の塗り分けです。
でもこれらの地元の駅が点在する日南線は、JR九州の中でも赤字路線のランキングトップ5に入っているので、ひやひやものです。
特に新型コロナのあおりを受けて厳しい状況だと聞きます。
地元をもっとアピールしなければという気持ちもあって、この場をおかりして、いろいろ書かせていただきます。
NHKの「六角精児の呑み鉄本線日本旅」でも紹介されました。
https://www.nhk.jp/p/nomitetsu/ts/Y3MK93QNML/episode/te/JPWV8RK16P/
歌川広重が描いた日本全国の名所を描いた浮世絵木版画の連作にも登場したことがあります。
『六十餘州名所圖會 日向油津ノ湊飫肥大島』
目の前は太平洋、後ろは美しい杉が林立する土地。
とても住みやすい所ですが、やはり心配事は南海トラフ地震です。シミュレーションでは、海沿いのエリアは5~10m未満の津波が想定されています。
宮崎は特段長寿県ではないのですが、のんびりした土地柄のおかげか、地元にいる親戚も高齢ながら元気。
ただエリザベス女王と同じ歳だった最高齢のおばは昨年老衰で亡くなり、コロナが拡大していた時期でもあり、告別式には帰省できませんでした。
■クラシックに勤めていて良かったと思った時
上述のおばの葬儀もそうですが、諸事情により、少なからずご縁のあった方のお別れの時に立ち会えない事もあれば、亡くなった事を後日、知らされる場合も増えてきました。
数年前 大学時代の友人が事故で亡くなったというメールをもらい、通夜と告別式に出た事があります。
式場には おそらく、クラシックが輸入したと思われる花が飾られてありました。
以前にもいろいろな方に会社の花を差し上げてきて、喜ばれる顔も何度も見てきましたが、今回ばかりは、格別な思いがしました。
もしメールを見過ごしていたら、私は友人の不幸を知らずにいたかもしれません。
たとえそうだったとしても、なんらかの形で私が関わった花が、式場に飾られ、最後には参列者の手で1本1本友人のまわりを埋めつくすように手向けられたわけです。
それを思うとありがたくなって、気持ちも少し楽になりました。
冠婚葬祭 人の人生に花はつきものです。
いろいろな花が人生に色を添えてくれると思います。どれも大切な彩りです。
ですが「葬」における花は、故人の「おとも」という大切な役目を担います。
棺の中に納められるのは、故人愛用の品々、そして参列者の思いがこめられた花だけです。
万感の思いが花に託されるのです。
「あるほどの菊投げ入れよ棺の中」 (夏目漱石)
■しめくくりとして
あつかう花の数量が増えれば、喜びにつけ、悲しみにつけ、クラシックの花が「おとも役」を演じる機会が増えていくと思います。
今はもう会わなくなった人達の人生のどこかで、クラシックの花が関わってくれるかもしれません。
そう思うと、じんわりとうれしくなって、少しほっとするんです。
だから少しでも、良いお花をお届けしたい。
これが私のモチベーションの1つなのだと思います。
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