CLASSIC スタッフブログ Vol.53
このコーナーでは、クラシックの社員が自分の仕事を通じて気になったこと、面白かったこと、お客様にお伝えしたいこと…などなどを気ままに発信していきます。
今回は、事業開発室から沖元(Oki)がお送りします!
どうぞお楽しみください!
■はじめに
はじめまして。事業開発室のオキです。
広島県出身で、どこへ行っても誰としゃべっても「じゃけんじゃけん」言うとります。
入社してもうすぐ3年、昨年10月に赴任先のマレーシアから成田へ戻り、半年が経過しました。
ブログを書いてて気付いたんですが、会社に在籍している期間の半分以上、マレーシアにいたことになるんですね。
担当商品はベトナム産「リシアンサス(トルコギキョウ)」。これまでマレーシア産「スプレーマム(菊)」、スリランカ産とフィリピン産「葉もの(グズマニア、コーディライン、チランジア、ミスカンサス、リビストニアなど)」にも関わりました。
■“花を愛でる”
愛でる(めでる)、美しい日本語ですね。動植物や人やモノ等の美しさや可愛らしさに感動し、その美しさを味わい、慈しみ、かわいがり、大切にすること。
「花を愛でる」英語の直訳で”Love flowers!”。辞書では” enjoy [admire] the beauty of the flowers”…要するに「花を楽しもう」って事ですね。
正直、この会社に入る前までの私は、花を楽しめてなかったかも…ですが今となっては花を見て「キレイじゃのー、カワえーのー」と素直に感じるようになりました。
こんな私にもそんな感性が備わった。ささやかながら、これは自己成長ですわ。
「お花屋さんに入る事」や「花を自分で買う事」を、世の男性陣はどこか恥ずかしい、照れくさいと思っているのかも。私もそうでしたから。
今は、仕事柄、私は花屋さんへ一人でいく事も、自分で買う事も大丈夫です。たくさんの商品(花)に囲まれて慣れちゃいましたからね。
■春に咲く桜
話は変わりますが、「春に咲く桜」、みんな大好きですよね。
桜が日本人に愛される理由は「冬の寒さにこごえる日々の終わり」とか「待ち遠しい期待が喜びを大きくさせる」とか、そういった明るい希望や未来への想いを連想させるというところが根本のところにあるような気がします。
私もこのあいだまでマレーシア山奥に籠っていた分、2年ぶりに見た満開の桜は今まで以上に美しく感じられました。
日本の桜の美しさ、世界でも有名です。
100年以上前に日本からアメリカに贈られた歴史があり、「全米桜祭り」が毎年開催されているそうです。
アメリカで「ワシントンに桜を観に行く」というのは、日本で京都の紅葉狩りや花見と同じように使われているとか。
世界60ヵ国以上に展開するコーヒーショップ「スターバックス(通称スタバ)」。
春シーズンのカップはピンク色の桜柄デザインになります。
マレーシアの友人に「今、お茶してるよ」とカップの写った写真を送ると「何それ。かわいい。カップ欲しいから取っておいて!私のコレクションに加える!」と興奮していました。
「俺が使ったやつだよ、良いの?冗談でしょ?(笑)」
あちらは桜デザインのタンブラーはあれど、カップや紙袋は無く、それが珍しいため欲しいのだとか。持ち帰って洗い大切に保管しています。
■マレーシアにある桜?Tecoma Tree
マレーシアは赤道直下の熱帯気候。日本のような四季は無く、あるのは乾季と雨期だけ。
にもかかわらず、日本の桜が開花する時期に似た2-4月に「Tecoma tree(テコマツリー)」という名前の街路樹の花が一斉に開花します(ピンク色や黄色)。
テコマツリーは“ゴマノハグサ目ノウゼンカズラ科タベブイア属”の落葉高木。
マレーシアではこれを「マレーシアの桜(Sakura)」と呼び日本の桜になぞらえ、熱帯には無い「春(の気持ち)」を楽しんでいるのです。
■花が繋ぐコミュニケーション
上下2枚のテコマの写真を、先日マレーシアの友人が私に送ってくれました。
お返しに「日本は春が来て桜がきれいに咲いてるよ!」と、スマホで撮影した桜の写真を手元でポチポチ、Whatsapp(LINEみたいなSNSアプリ)で経由して一瞬で相手のスマホ画面に送信。
日本とマレーシアには5,000kmの距離がありますが、こうして便利なツールが増えたおかげで簡単にコミュニケーションを取る事が出来ます。
「おー、久しぶり。元気してる?綺麗な桜の写真ありがとう!コロナ気を付けてね。いつかまた会える日を楽しみにしてるよ!」
ひとつのコミュニケーションとなる花の話題。
「花を愛し、親しみ、心が癒され、、、」花の鑑賞はそんな堅苦しいもんではありません。友人との交流を繋ぐ話題のひとつだったり、生活の中でふと気付く小さな幸せだったり、、、。何も特別ではなく普段の生活にある、だけど、大切なものだと私は思います。
■佐倉市のチューリップ
上のチューリップの写真は私が撮影しました。
千葉県佐倉市での「第33回佐倉チューリップフェスタ」です。
風車もあってオランダみたいな雰囲気です。
昨年は緊急事態宣言で人の密集を避ける理由で満開の花(約100種80万本)が全て刈り取られるという悲しいニュースもありましたが…
今年は4/3(土)-25(日)まで無事に開催されました。
球根を植える時期に偶然見かけ、待ち遠しい開花に期待が大きくなり2回も訪問しました。
あれやこれやのアングルで撮影して手元でポチポチ、今回も海外の友人にサクっと送信。
海の向こうからソッコーで返信。
「めっちゃ綺麗!どこそれオランダ?ほんと日本なの?遊びに行ったら連れてってね!」
■大切な場面で使われる花(スプレーマム)
以前のブログ(Vol. 51)で
“「あるほどの菊投げ入れよ棺の中」(夏目漱石)”と紹介されてました。
今では日本で売られる菊花のうち「スプレーマム」は全体の約35%が輸入品(全体の22%がマレーシア産、同13.5%がベトナム産)。
クラシックでは主にマレーシア産、ベトナム産を取り扱っています。
マム(菊の花)、日本では仏花の印象が根強いですよね。
しかし最近は洋風ブーケや部屋に飾る一輪挿しにもなっている。色彩豊富なカワイイ花なんです。
好きな映画のひとつに納棺師を映した「おくりびと」があります。ヒトが必ず迎える最期、弔いの場を演出する大切な花としてマムは扱われているんです。
マレーシアでは熱帯高地(標高1,000m)で栽培されるスプレーマム。
現地で生産者の方に、こんな話をしたことを思い出します。
「日本の大切な場面で使われる花、大切に生産していただき、ありがとうございます。私たちは、日本のお客様にきちんとお届けできる様にします。」
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