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輸入切花専門商社 株式会社クラシック

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CLASSIC スタッフブログ Vol.70

2021.09.06

このコーナーでは、クラシックの社員が自分の仕事を通じて気になったこと、面白かったこと、お客様にお伝えしたいこと…などなどを気ままに発信していきます。

今回は、事業開発室の佐粧お送りします!

 

どうぞお楽しみください!


たまには、国産カーネーションを勉強したら?

事業開発室の佐粧です。

主にカーネーションを取り扱う商品第3グループも兼務しており、南米産カーネーション関連の品質をさらに良いものとするための様々な業務を行っています。

 

先日、事業開発室の仲間から、ピンクの国産カーネーションを1束渡されました。

先日の試験室だよりにも記述がありましたが、暑い夏場は国内の生産者のみなさんは、カーネーションの栽培、とりわけ品質の安定に大変なご苦労をされている季節です。

 

一方、赤道に近い南米で、標高二千数百メートルという標高の高い場所にある生産地では、一年を通じて気候が安定しているので、いつでも安定した供給ができるというところが、輸入品の強みの一つになっています。

 

夏でもカーネーションを楽しみたいという日本のお客様はもちろんいらっしゃいます。

そうしたお客様に満足いただくために、私たちのカーネーションをお役立ていただく良いチャンスと考えられますが…

 

さて、

私たちの“強み”などと言って、あぐらをかいていて良いものかどうか…

謙虚な気持ちでこの時期のカーネーションとして比較してみて、輸入カーネーションがもっとお客様に楽しんでもらえる改良点がないかどうか、そんな想いを込めて、国産カーネーション1束を渡された時に、仲間から放たれた一言は

「たまには、国産のカーネーションを勉強したら?」

というものでした。

 

■輸入品はちゃんと開花するの?

国産のカーネーションは、湿式バケツで納品されており、すでに開花していました。

開花しているので、とても華やかです。

かたや、クラシックの南米産カーネーションは蕾(つぼみ)で入荷。

普段から国産のカーネーションをメインで使われるお客様にとっては

「輸入カーネーションって本当に咲くの??」

という不安な印象を持たれるんだろうなぁ…と改めて実感しました。

 

お客様の立場に立った視点で商品を見ることで

「アレンジに使うまでの準備時間を考慮しなくてはいけない」

要はすぐにご利用されたいお客様が、すぐに使えないという点を再認識できたことは大きな収穫でした。

 

どういった形でお客様にお届けすれば喜ばれるのか、これは夏に限った問題ではありませんが、継続したテーマとして取り組んでいきたいと思います

 

■輸入カーネーションの日持ち

ちなみに今回の国産カーネーションは帰宅後、早速花瓶にいけ、画像の通り翌日には満開になりました。

花の直径も大きく、堂々とした感じで、ENJOY HOME with FLOWERSを楽しんでいました。

 

開花した状態で入手したこと、気温の高い夏場の自宅環境なども影響し、自宅に飾って1週間で、すぼんでしまいました。

ちょっと残念な気持ちになってしまったのは、否めないところです…

 

輸入カーネーションをお買い求めいただいたお客様には、少しでも長くお花の満開状態を楽しんでいただける様、定期的な日持ち試験の実施と、その結果を農園にフィードバックし改良してもらうという管理サイクルが、確実に回るように頑張っています。

 

前回のブログ執筆時に、前処理(STS処理)不足があった事例を紹介しました。

その農園とは、オンライン会議でもSTS処理時間の管理体制を確認していますが、前回のフィードバックを活かしていることが、検査データからも確認できており、この調子で良い結果が続くことを期待しています!

十分に日持ちするカーネーションを届けられるよう、今後も地道な日持ち検査を続けようと改めて思っています。 

 

↑最近改善の兆しを感じる、南米の某農園 日持13日たって全輪満開、良好。

 

■『事件は現場から』(ゴミ箱は宝の山?)

私は、週の大半(ほぼ毎日)を試験室と、検品等の作業現場がある成田オペレーションセンターのフリーデスクですごしています。

 

理由は花の状態をすぐに、直接見ることできるからです。

 

研究や実験という業務をする上では、いつでも商品を直接見ることができること、現場で検品することでの発見が、とても大事になっています。

といっても、検品作業はとても地道なものなので、現場に行くまでなかなか気分が乗らないことも時にはありますが・・・

そんな時でも一度行動を起こして、何かしら発見があると一気にテンションがあがります!

 

例えば、クラシックの出荷基準に満たなかったカーネーションを一旦集める場所が工場内にあるのですが、廃棄理由別に本数を確認し、状態の傾向を確認します。

傷みの状態から、その品種の特性や菌による痛みなのか等も見えてくるので、そこから得た情報を元に、仕入元の農園へのフィードバック(改善要請)がスムースになります。

ということで、クラシックの工場でゴミ(と見せかけて本当は重要な情報源)をあさってる妙な人影を見たら、それは私です!

 

さておき、

品質の良い花をお届けすることでお客様に喜んでいただけるよう、現場での発見を大事にし、改善行動につなげていきたいと強く思います。

そのためにも、暑かろうが寒かろうが、防寒パンツとフリースを着て、冷蔵庫内での商品のチェックや、廃棄対象になった花の確認等、今日も地道に研究を積み重ねます。

 

「事件は現場で起きている!!」をモットーに、今後も現場に出没していきます! 

 

花のある暮らしっく!


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