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輸入切花専門商社 株式会社クラシック

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CLASSIC スタッフブログ Vol.72

2021.09.20

このコーナーでは、クラシックの社員が自分の仕事を通じて気になったこと、面白かったこと、お客様にお伝えしたいこと…などなどを気ままに発信していきます。

今回は、営業推進グループ・三好お送りします!

 

どうぞお楽しみください!


秋の気配

「暑さ寒さも彼岸まで」と言われますが、最近は外出する機会も減り、肌で季節を感じる事は少なくなりました。ですが夏の暑さもピークを過ぎ秋の気配を感じられるようになってきました。

お彼岸も近づき、秋らしいものもみかけられるようになり、店先には新米や秋の果物などが並び始めました。我が家でも栗の収穫を終え、豊作でしたが、毎年もっと簡単に食べられる方法がないものかと考えてしまいます。

我が家で収穫した栗

 

そして久しぶりに外の様子を改めてみると、コオロギなど秋の虫の鳴き声が聞こえ、庭先や道端などには春先にみられていた小さくて可愛らしい色とりどりの草花達から、エノコログサ(ネコジャラシ)やメヒシバ、ススキなどのほか、クズやセイタカアワダチソウなど一般的には「雑草」と呼ばれる草花が生い茂るように

なってきました。。

 

しかし、人の管理が行

き届いている場所にはダリ

アやコスモスなどが花を咲かせ、山野にはホトトギスやツリガネニンジン、ワレモコウなど夏の終わりから秋に生育する草花も多くみかけられます。

 

<自生するツリガネニンジンとワレモコウ>

 

また、カレンダーに目を向けると今年も残り3か月強

あと3か月もあると思って充実した日々を過ごして行ければと思う所ですが、年々1年が過ぎるのがとても早く感じられます。

ご存知の方も多いかと思いますが、年を重ねるごとに1年が早く感じるのは「ジャネーの法則」というらしいです。

 

 

コスモス畑

 

■秋の七草

一般的には雑草として一括りに呼ばれるススキやクズは秋の七草のひとつとして数えられています。

この秋の七草は山上憶良(やまのうえのおくら)が詠み万葉集に収められた和歌が起源とされ、「ハギ・キキョウ ・ クズ・フジバカマ ・ オミナエシ ・ オバナ・ナデシコ 」が 秋の七草とされています。

春の七草は17日に七草粥として食べられる方も多く、最近ではスーパーなどでも春の七草セットとして販売され目にする機会も多くなっています。秋の七草は春の七草より馴染みはありませんが、薄い紫や黄色などの花を楽しみ鑑賞されてきたほか、薬用など実用的な草花として古くから親しまれてきました。

 

<秋の七草>

 

■生物多様性

秋の七草のうち、クズやオバナ(ススキ)、ハギは路傍や空き地などでごく普通にみることができます。ところがキキョウ、フジバカマ、オミナエシ、ナデシコは本来、「半自然草地」と呼ばれる特殊な環境に生育しており、このような環境は生活様式の変化などに伴い住宅地や道路、放棄地となり自生しているものをみる事は少なく地域によっては「絶滅危惧種」などに指定されています。

 

「半自然草地」を含む里山は人々が手を加えることで作り上げてきた自然環境で多くの動植物類が生育、生息し「生物多様性」を維持している空間とされています。

私の住む地域も谷津田(谷地にある田んぼ)を含む田園地帯の広がる里山の一部ですが、人の手が加えられずに荒れた山林や草地も見受けられます。

しかしながら、まだまだ多くの水鳥やトンボなどの昆虫類やカエルなどがみられ、初めてフクロウの鳴き声を聞いた時は非常に驚いたのを覚えています。

里山の風景。早場米の産地のため夏の終わりには稲刈りが終了

 

最近では「多様性」という言葉を耳にする機会も増え重要視されています。

このような生物がつくり上げている多様性(環境)のおかげで、美味しいお米や野菜などの食料や水、安定した気候(最近ではゲリラ豪雨など以前より不安定な気候が増えてきましたが)などの恩恵を受けています。

古くからその地域に生育、生息している動植物を保全し「生物多様性」を守るため身近にできることは色々とあります。

そして、その一つである「地産地消」を理由に、地元の酒蔵からこの時期限定で販売される「ひやおろし」を目にしたので早速購入してしまいました。
これは単なる飲兵衛の言い訳でしょうか…

 

「ひやおろし」

 

■中秋の名月

秋の行事やイベントの一つとして「十五夜」があります。

「十五夜」は満月をイメージされるかと思いますが、年によっては満月ではない時もあるそうです。今年の十五夜は満月のようですが天気はどうでしょうか?

 

十五夜(中秋の名月)に行うお月見は、平安時代に中国から伝わり、貴族たちは様々な品をお供えし、月見酒を酌みながら音楽や舞を楽しんだといわれています。

そして鎌倉・室町時代になると月見の風習は武家や庶民へとひろがり、この頃、たわわに稔った稲の初穂(後のススキ)、里芋や枝豆、団子と共に、新米で醸した酒を供え、神々に豊作を感謝して月見酒を楽しむ行事が定着したそうです。

お月見は古くからある日本の伝統文化の一つと勝手に納得し、十五夜にはまだほど遠いので金杯を満月にみたてて、先の「ひやおろし」で月見酒?を堪能しました。

次は1018日の十三夜に本来の月見酒を楽しみたいものです。

 

また、秋と言えば「紅葉」を思い出される方も多いかと思いますが、花を楽しむ秋の七草を生花店などで見かけることがあれば、ご自宅に飾るなどして秋の夜長を楽しみ、過ごされては如何でしょうか。

 

月見酒?

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