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輸入切花専門商社 株式会社クラシック

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CLASSIC スタッフブログ Vol.95

2022.03.21

このコーナーでは、クラシックの社員が自分の仕事を通じて気になったこと、面白かったこと、お客様にお伝えしたいこと…などなどを気ままに発信していきます。

今回のブログは、事業開発室・寺谷お送りします!

 

どうぞお楽しみください!


 

■繁忙期を終えて

私達、切花輸入業にとっての繁忙期の1つである3月彼岸向けの出荷作業も一息ついたタイミングでこのブログを書いています。

国内の切花農家さんにとっては寒さと燃料の高騰に頭が痛い需要期であったと思います。私達にとっても国際的な物流網の混乱に翻弄された2週間でした。

 

国際物流の混乱はこれからもしばらく続くと思いますが、まずは厳しい環境のなか大変な思いで花を育て出荷された国内の農家さんと物流の混乱禍での安定供給に尽力した仲間に敬意を表したいと思います。

そして私達が苦労して輸入した花を扱ってくれている市場関係者のみなさま、花を買ってくださっているみなさま、誠にありがとうございます。

 

 

■オランダからのメール

そんな繁忙期に向けた準備に忙しかった2月末のある日、オランダの花き業界にいる知り合いから1通のメールが届き、いつもの営業メールかな?と思いつつ、開いてみると冒頭からこんなメッセージが⇒

I am planning to visit Japan in the end of May. If possible, we would like to meet up in Narita. (5月に日本を訪問する予定だけど、可能なら成田で会えないか)』。

 

ふむふむ、5月後半なら問題ないかな、と返答を書こうとして、ふと、あれ?今そんな気軽に日本に来られるの?と思い、少し調べてみると、5月ならもう日本到着後の隔離措置もオランダに帰国した際の隔離も必要なくなるとのこと。

全ての国や地域で同じではないにせよ、海外渡航に関してはコロナ以前に戻りつつあることを実感。

 

そういえば、去年11月には弊社スタッフがオランダで開催されたフラワーショーへ行った際、オランダ入国時には隔離無しでも日本への帰国時には10日間の自主隔離をしていたことを思い出した。

ずいぶん前からオランダ人にとっては自国の出入国の制限はなくなっていて、あとは相手国の入国制限次第ということだったのだ。

 

 

■Endemic Phase -風土病の段階へ

コロナで国際的な人流が制限されて以来、2年ぶりの海外からの訪問客となりそうで、どことなくワクワク感を感じたまま3月になったある日、今度は自分が担当しているSPマムの産地であるマレーシアとベトナムの農園から相次いで『来月からコロナ対策はEndemic Phaseになり、海外との出入国を含めてほとんどの制限が撤廃される』という趣旨の連絡が来た。

 

ネット辞典の言葉を借りると、Endemicとは“ある感染症が一定の地域に一定の罹患率で、または一定の季節に繰り返し発生すること(中略)比較的狭い範囲で緩やかに広がり、予測の範囲を超えないもの”となっている。

つまりコロナはゼロにならないものとして共存していくという戦略へマレーシアもベトナムも急速に舵を切ったということ。

 

実はその連絡と同日にベトナムの農園の連絡窓口になっている若いスタッフがコロナ陽性となり戦線離脱、、、と思いきや、何と陽性判明した日からリモートワークで毎日変わらずに仕事を継続しているうちに全快してしまった。

コロナになっても仕事させられるなんてブラック企業か!と思いつつ後から話を聞いてみると、ベトナムでは軽症患者、無症状患者、あそして濃厚接触者の職場出勤は政府によって許可されており、雇用主と本人の同意のもと当然のように行われているとのこと。

日本との差に驚くとともに、他国における以前の日常に戻ろうとする動きの速さを感じた繁忙期であった。

 

■規制無しの海外渡航はいつから?

国際的な人流がコロナ以前の状態に戻ろうとしていることは、私たち輸入業にとって大変嬉しい流れ。

まず人が国境を越えて動けば、減っていた航空便も徐々に元に戻るはずで、それによって逼迫した航空貨物の需給バランスが改善することに期待できます。

また、切花輸入の仕入業務は現場(=海外産地)に出てなんぼ。

直接生産地に足を運ぶことで、まだ日本に無い新しい品種を見つけたりすることもできるし、現地生産者と顔を会わせて話をすることで、良い花を良い条件で日本へ持ってくることもできるようになります。

 

以前のように世界中の産地に行けるようになる日も遠くはなさそうで、次回は何か1つでも産地ネタをお届けできたらいいなと思います。

 

産地訪問時に見かけた現地のお祭り

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