CLASSIC スタッフブログ Vol.101
このコーナーでは、クラシックの社員が自分の仕事を通じて気になったこと、面白かったこと、お客様にお伝えしたいこと…などなどを気ままに発信していきます。
今回のブログは、営業推進本部・柳詰がお送りします!
どうぞお楽しみください!
■春にして君を想う
過ごしやすい気候になってきて、気持ちの良いお天気の休日にはふらっと散歩に出かけたい気分が湧き上がる季節がやってきました。
近所をブラブラ散策していると色々な花を見かけます。
冬の間には気が付かなかった花壇にチューリップが咲いているのを発見して嬉しくなったり、桜の散った目黒川にエモさを感じてみたり。見知った土地に知らない景色が出現するといつでもハッと心を動かされる その感性はいつも研ぎ澄ませていたいと思っています。
お花の香りが大好きです。
生花の香りはもちろん、アロマや香水、お香etc…香り物全般に目がないのです。
特に香水に関してはオタクと言っても良いかもしれません。
そういえば前回のブログは漫画への愛を存分に語った漫画オタクブログだったなあ。 いっそのこと自分のブログ回はこのオタク気質をシリーズ化して「柳詰の〇〇オタクブログ」でいっちゃう? …悪くないかも…
その流れでいくと今回は「香りオタクブログ」? うん、これ語りたい。
そんなこんなで、私としては平常運転、みなさまからすると“自己満オタクブログ”にしばしお付き合いいただけますと幸いでございます。
■香りに仕組み
まず香りって何なんでしょうね?
道を歩いていて、たまにふとなつかしい匂いに出会ったような経験はありませんか?
私は金木犀の香りがすると幼少期に心がぐわっと戻されます。
これには実は科学的なメカニズムがあるようです。以下の引用によると
人間が香りを感じるための嗅覚は、視覚、聴覚などの他の感覚とは違って、脳の考える部分である視床・大脳新皮質を通らず、大脳辺縁系、つまり感じる部分へ直接伝わります。香りの刺激が脳に伝わるまでの速さはわずか0.2秒以下とされ、嗅覚は人間の五感の中で最も本能的で原始的な感覚であるとも言われているんです。
参照元URL:人間の嗅覚と、アロマの香りがもたらすもの
香りはダイレクトに脳に情報が届く分、感情や記憶にもリアルに響いてくるようです。このような現象を「プルースト効果注*」と呼ぶそうです。また、嗅覚は10歳以下の記憶と結びつきが強いことも研究でわかっています。だから私は幼い時近所でよく嗅いでいた金木犀の香りで幼少期を思い出すんでしょうね。
また、こんな面白い研究もあります。
スイスの生物学者クラウス・ヴェーデキント博士の研究によると、女性は自分と異なる遺伝子型を持つ男性の匂いに、もっとも引きつけられることがわかりました。(中略)
女子学生がもっとも心地よいと感じた匂いは、それぞれ配列のもっとも異なるタイプの遺伝子を持つ男子学生のものでした。逆に、もっとも嫌悪感を持った匂いは、それぞれと近いタイプの遺伝子を持つ男子学生のものだったのです。
香りが好ましい相手とは遺伝子レベルでかぎ分けているというのはとても興味深いですし、それだけ嗅覚が本能的なものであるということをより実感する内容でした。
*「プルースト効果」:においと記憶
■ビタミンF
香りというと花やグリーンなど植物と繋がりが深いですよね。
少し前に花き業界が発信した、花や緑の存在や香りが人にリラックス効果を与えるビタミンFというキーワードも話題になりました。
お花屋さんに入ると、お花の美しさ、可愛さもさることながら私はその香りにとても魅了されます。
会社でもバラやユリなどのサンプルが近くにあると、通り過ぎる時に「良い香りだな~」と近寄って嗅いでは癒されています。
私は冒頭に書いたとおり香水オタクなのですが、大好きな香水たちにもバラやジャスミンなど花の香りが沢山使われており、とても人気があることから、やっぱり花の香りで癒されたり良い気分になる人が多いのだなと感じます。
■花にまつわる香水たち
さてさて、香りの世界について色々と語らせていただきましたが、最後は香水オタクとして、お花にまつわる香水をいくつか紹介させてください!
花の原料の香りを楽しみたい!
ミラーハリス ブラウジー
<引用>
厳選された植物由来の原料(=ボタニカル)へのこだわりは、創業当初から決して変わる事の無い<ミラー ハリス>の真髄です。天然香料を贅沢に使用したフレグランスは香料そのものの香りを活かし、人の肌をキャンバスに見立てつくられた為、肌になじみやすいような香りが特色です。
参照元URL:ミラーハリス公式サイト
植物好きの方にぜひおすすめしたいのがミラーハリスです。
植物由来の天然香料がふんだんに使用されているので、しっかり香るのに全くトゲトゲしくなく優しく上品に香ってくれます。
こちらのブラウジーは、ボトルの色から想像できるように、イリス(アイリス) 、 ヴァイオレットフラワーと言った紫の花が配合されており、また、カーネーションの香りも調合されているのが珍しくて私のお気に入りです。
花屋の香りを楽しみたい!
ディプティック オレーヌ
<引用>
ディプティックのアートを表現するため、究極の原料を探し求めます。妥協のない探求に国境はありません。夢の素材にリミットなどありません。
参照元URL:ディプティック公式サイト
引用のとおり、丁寧に選び抜かれた原料とこだわりぬいた調合、そして独創的なボトルやロゴなど全てにおいて「アート」と呼べるようなスタイルのブランドがこのディプティック。
オレーヌはジャスミンや藤の花が主体となっていて、香ると本当に幼いころ花屋さんを訪れた時のような気持ちになります。
「香水なのに“花”ではなく、“花屋”の香り?」と思われるかもしれませんが、おそらく嗅いでいただくと「たしかにこれは“花屋の香り”だ!」と感じる方は多いはず。
他に同メゾンの「ドソン」も、最初から最後までチュベローズが主役になっていて、リアルなお花の香りへの愛を感じる素敵な香水です。
カーネーションに憧れたバラのおはなし
最後は、花の香り、というより花のお話しがベースになっているおとぎ話のような香水を紹介したいと思います。
アエデス デ ヴェヌスタス ウィエ ベンガル
ウィエというのはフランス語で「カーネーション」のことを言います。
しかしこの香水、カーネーションの香料は使われておりません。
実は「ウィエ ベンガル」というのはチャイナローズの系統品種だそうです。(架空の品種という説も有り)
つまりこれはカーネーションの名を冠したバラをモチーフにした香り。あくまでも自分(ウィエ ベンガル)はバラ。本物のウィエ(カーネーション)になりきれないバラなのです。
そんなバラがカーネーションに憧れた末に出来た香り、というこの香水のモチーフエピソードを聞いた時、こんな物語が私の心にうかびました。
豪華に咲き誇るそのバラはウィエ ベンガル。
しかし彼女が生まれたかったのはバラではなかった。
彼女がなりたかったのはカーネーションだった。
カーネーションの燃えるような花弁に憧れて、あこがれて。
あの姿になりたくて、なりたくて。
ウィエ ベンガルはスパイスをまとい自らを炎に包まれることにした。
そうして炎に燃やされたウィエ ベンガルの花弁は黒く染まり、喉から手が出るほど憧れたカーネーションのような姿を手に入れたのだ。
それでもカーネーションそのものにはなれない。ウィエ ベンガルはバラだから。
今日も彼女は咲き誇る。
その黒い花弁を身にまとい。
あこがれの炎を心に燃やしながら。
そんな切ないお話しがこめられている香水です。
こんなストーリーを思い浮かべながら香りを嗅ぐと、より感情に訴えかけられ切なさで胸がぎゅっとなります。
実際の香りは花の甘さはそこまでなく、わりとスパイシーな香りです。それも燃えるバラを表現しているようで、香りの芸術性を改めて感じさせられます。
他にももっともっとエピソードと共にオススメしたい香水もあるのですが、永遠に続いてしまうので今回はこの辺にしておきたいと思います。
また次回のオタクブログ(ネタは未定)?でお会いしましょう。
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