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輸入切花専門商社 株式会社クラシック

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CLASSIC スタッフブログ Vol.117

2022.08.29

このコーナーでは、クラシックの社員が自分の仕事を通じて気になったこと、面白かったこと、お客様にお伝えしたいこと…などなどを気ままに発信していきます。

今回のブログは、常務執行役員 西森がお送りします!

どうぞお楽しみください!


 

 

 

マレーシア・ラブ

営業本部・西森です。私は夏が好きです。燦燦と降り注ぐ強い日差しの中、青い空にもくもくと湧き上がる立派な入道雲を見るとうきうきします。でもいつからこんなに夏が好きになったのかよく覚えていません。以前私は、常夏の国マレーシアに駐在させていただいていた時があって、たぶんその頃から夏好きが強まったのではないだろうかと思っています。

 

駐在時、年に一度日本へ帰国するのですが、お正月に合わせていたので、冬に帰ることになります。毎年日本へ帰国した際、どんよりとした暗い雲に覆われた中(なぜかいつもそうだった)、冬枯れした景色を空港からの電車の中から眺めていると、それまで元気だったはずの気分が沈みます。別に不幸なことがあったわけではありません。気分は気候で随分変わるものだといつも不思議に感じていました。

 

そんなことがあったからかどうかわかりませんが、当時はいつも明るい気持ちで過ごせるマレーシアに、ず~っと暮らしていたいと思っていました。そんな大好きなマレーシアでの暮らしを少しご紹介します。

 

■家賃

初めて知り合う人が、私が借家に住んでいると知ると、“家賃いくら?”と必ず聞かれました。○○だよと答えると“ふーん”と言って、だいたいそれで終わるのです。大阪のおばちゃんのように単なる興味か挨拶のようなものかもしれません。とても多くの人に聞かれましたが、いまだにその理由はよくわかりません。家賃だけでなく、色々な物の値段を聞かれることも多いので、常にそうやって世の中の相場感を磨いているのでしょうね。

 

 

■子供

  • 家族帯同でマレーシアに住み始めたころ、私の二人の子供はまだ2才と4才だったのですが、小さいこともあって、どこへ行っても良く可愛がられました。日本ではレストランなど公共の場で、子供が騒いで回りに迷惑をかけないように気を遣うのですが、マレーシアでは、みなさんおおらかで子供が騒いでいても気にしません。それどころか、他人の子供でもよく相手をしたり遊んだりしてくれます。住んでいた場所が田舎だったのもありますが、地域全体で子供の面倒を見るみたいな雰囲気で、緊張せずいつも心地よく過ごせました。中国系の人たちのお正月(春節)のころになると、年配の女性など、バックの中に小銭の入ったポチ袋をたくさん準備しておいて、通りで会うただの顔見知りの子供にもお年玉をくれます。私は相手が誰かわからず、この人誰だっけなあ?とか思いながら、まあいっかと思い出すのをあきらめてお礼を言ってさよならします。子供にとっては最高の環境だったと思います。

 

よってたかって

妻が子供を連れて車で外出した際、パワーウインドウが故障して閉まらなくなってしまいました。そこに熱帯特有のスコールが・・・。困った!知り合いのお店の方が、それを見つけ飛んできてくれたそうです。そのあとは、そこらへんに居た見ず知らずの方々もワイワイと集まり、あっという間にビニール貼って、簡易窓を作ってくれたそうです。知らない人にでも見て見ぬふりせず、さっと助け合うところが素晴らしいですね。 みなさんその節はありがとうございました。このビニール製の窓、以外と完成度が高く、しばらくそのままで乗っていました。

 

トカゲ

マレーシアにはミズオオトカゲという大きなトカゲがいます。可哀そうにたまに車に引かれるものもいます。マレーシア人の友人の一人は、小さいころ家が貧しくて食べていたと言っていました。 あんまり美味しくないとも言ってましたが、肉の量はありそうです。

 

 

 

マレーシアン・タイム

〇時に待ち合わせと言って一時間遅れは当たり前。最初のころはちょっとイライラしましたが、慣れるとこんな気楽なことはありません。 私は、総じて誤差20分くらいで過ごせるととても快適に思います。日本に帰ってきてから待ち合わせ10分前到着に戻すのがとても大変でした。

 

 

 

スダ マカン?(ごはん食べた?)

 

誰かと会うと、 “こんにちは、元気?ごはん食べた?”とよく尋ねられます。 ほぼ、挨拶なのですが、お腹が減っていないか心配してくれる挨拶って良いですよね。まだ食べてないとか答えると食堂へ連れていってくれます。

 

 

ヒッチハイク

 

学校を終え、小学生がわらわらと道路端へ出てきます。そのうち何人かのグループが、通りがかった農家のトラックに手を挙げます。トラックが止まると小学生たちは慣れた様子で荷台に乗り込んで、町まで運んでもらいます。小学生がタフというか、農家が優しいというか、あうんの呼吸を感じます。でも、さすがにこれは、私のいた田舎独特で、他の地域では、子供が誘拐されたりする心配があるので、ないと思います。

 

 

誰でも友達

 

みなさん総じて初めて会う人とのハードルが低く、緊張感を持たせないフレンドリーな人が多いです。ましてや、友達の友達は会った瞬間から友達みたいなもので、実に気さく。気さくなのですが、友達の友達は大切な人という感覚で接してくださいますので、ラフではなく紳士的でもあります。人に対する敬意と気さくさのバランスが絶妙です。

 

 

気遣い

 

フレンドリーでありながらも、気遣いの効いた行動ができる人が多いです。部屋に入る際にさっと先に入れてくれたり、食事の際、私の分も取り分けてくれたり(中国系は大皿を取り分けるので)します。こういったことを考えずに、さっとできる方(自然に気遣いが身についている方)が多いですね。

 

 

誰でも何でも屋

欲しいものがあって、誰かに相談すると、“おお、任せておけ、おれは良く知ってるから調達してやる”とか、家の湯沸かしが調子悪いんだよねというと、“任せろ、すぐに修理してやる”とか、軽く請け負ってくれる人が多いです。それぞれ専門家ではないのですが、それが分かる人や対応できる人に頼んでくれるのです。口利きでリベートをもらっているケースもあるようですが、それで何とかなってしまうので助かります。 電気屋なのに大工仕事や簡単な土木工事までやったりと、総じて仕事の許容範囲が広い人が多いので、その人に頼めば全て済みます。 何でもできて仕事のクオリティが高い人は、引っ張りだこでいつも忙しそうです。

 

 

ボレ?(できる?)

お店で〇〇できる?と尋ねると、“ボレ!”とか“Can!”(できるよ)とか力強い返事がよく返ってきます。 本当にできるの?と再度尋ねると、”Can Can!きゃんきゃ~ん“と2倍になって、さらに力強い返事が返ってきます。 本当にできるかどうかは別として、”うちではできません“とか”わかりません“とか言われるよりも、心強いものです。

総じて融通のきく人が多いです。食堂で、この材料とこの材料を炒めて、味付けは○○でとか頼んでも対応してくれます。ただし、料理人の知る範疇を越えると味の保証はありません。作業を頼むのでも、物を作ってもらうのでも、何でもリクエストは聞いてくれます。とても便利です。結果は頼み方次第なので、頼むほうも段々考えるようになり知識がついていきます。

 

親日的

マレーシアの方は総じて親日的で、日本人とわかるとさらに輪をかけて親切になることも度々。取引先の方で日本が大好きな女性がいて、日本にしょっちゅう旅行したり、持ち物も車も日本製ばかりという筋金入りの日本好きでした。最近ビデオコールがあって、日本人男性と結婚したとのこと。マレーシアにそれほど数多くない、未婚の日本人男性をよく見つけたなと感心しきり、日本好きもここに極まれりです。あっぱれ。お優しそうなご主人でした。お幸せに。

 

 

最後に

8月お盆用に納品したヒペリカムに品質の問題が発生し、一部お客様におかれましては、大変ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ございませんでした。改めてお詫び申し上げます。成田空港内で商品を引き取る前に、かなりの高温にさらされていたことが原因と後日わかりました。今後、同じことが起こらないような対策を実施いたします。9月に入りますと、お月見、敬老の日、お彼岸など需要期になります。安心してお使いいただけるよう、検品やオペレーションの改善を重ねてまいります。今後もよろしくお願いいたします。

拡げていきたい、花のある暮らしっく。


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