クラシック試験室から 第16回
■敬老の日
クラシック試験室のキタです。
9月17日は敬老の日でしたね。
20年前までは毎年9月15日でしたが、2003年から9月の第3月曜日と定められました。
長い間社会に貢献されてきたお年寄りを敬愛し、長寿を祝う…という事で、まずは私のばあちゃんの話から始めたいと思います。
私の母方の祖母は、同じ市内で梨園を営んでいました。
近所ですし、「おばあちゃんの家に遊びに行く!」といった特別な感じはあまりありませんでした。
でも、夏休みになると実家の梨畑で従兄たちとセミの抜け殻を集めて遊んだことなどが想い出されます。(なんで、セミの抜け殻を集めることが、あんなに楽しかったのか、今では不思議でなりませんが…)
梨は、そのセミが針を刺して中の甘い汁をすってしまうと売り物にならなくなり、私たちのおやつに回ってきましたが、甘くっておいしかったですね!…今から思うと、セミが傷つけた梨は、その傷からエチレンガスが出て熟すので、余計に甘くなったのかもしれませんね。
■実家の思い出…
当時は実家に帰ると、台所は土間、壁は土壁、そして手洗いは外(別の建物)、更にはおあつらえ向きの井戸がある…という事で、お泊りするときなどは、子供心に怖かったという記憶もあります。
今は、孫が祖父母宅に遊びに行くというと、大騒ぎで、その家族にとっては楽しいイベントになっていると聞きました。
しかも!
お年玉ではなく、お盆玉!というものがある様です。
お盆の帰省時に、親戚の子どもなどにお小遣いを渡すという事は、あまり珍しくもない事といえますが、2010年にある文具メーカーが、『盆玉』というポチ袋を販売したことが始まりだとか。少子化が進む中で、お年玉などのポチ袋の需要が減り、日本の伝統文化になじんだ新商品をという事で考えられたらしいです…商売のきっかけはどこにでもありますね。
でも、子供たちが実家に帰ることに対するモチベーションが高めれば、帰省する人が増える、帰省する人が増えれば「せっかくだから墓参りでも」となって、お花に対する需要が増えそうですので、花業界としては歓迎するべきことなのかもしれません。
■〇〇の秋…
秋というと、食欲の秋やスポーツの秋…と何かしらアクティブなイメージがありますが、私の場合は、強いて挙げれば読書の秋という感じでしょうか。
でも、以前はピラミッドやミイラ!といった科学・オカルト系の本を好んで読んでいましたが、最近ではそうした内容もあまり面白いと思わなくなってきており、何か自分に刺激を与えなければ!と思う今日この頃です。
科学系の本といえばSF(Science Fiction)小説も読みましたね。
星新一さんという作家の作品は、いつ読んでも時代臭さを感じません。調べてみたらいろいろな工夫をしていたようです。
作品の中では、通俗性が出来る限り排除されていて、具体的な地名・人名といった固有名詞が出てこない。
例えば「100万円」とは書かずに「大金」と表現する、「電話のベルが鳴った」などの表現も使わないという事で、地域・社会環境・時代に関係なく読めるよう意識し、機会あるごとに時代にそぐわなくなった部分を手直ししていたそうです。
また暴力シーンなどは「誰でも書ける」という事で、書かないといった哲学も持っていたようです。
たくさん出版されているショートショートは今でも愛読しています。
また、読書というには気が引けますが、最近全巻読破した漫画があります!藤子・F・不二雄さんによる「エスパー真美」という作品です。
郊外の中学校に通う普通の少女・佐倉魔美が、ある日ピンチに陥っていたクラスメートの高畑君を助けようとした際、突如超能力に目覚める。
元来お節介焼きな彼女は、その目覚めた能力を人助けに使おうと決心し……といった展開です。
この高畑君はどう見てもジャイアンにそっくりなのに、イイ奴で笑ってしまいます。
古い漫画ですが、興味のある方は是非。
■クラシック45周年…
クラシックは先週(9月17日)に設立45周年を迎えました。
私は派遣社員として仕事を始めてから20年以上をクラシックで過ごしています。
この20年余りを辛口で振り返るとすれば、人も若返ると同時に増えて、売り上げも伸びてきましたが、品質という切り口で物事を見た場合に、商品への向き合い方としては、まだまだ伸び代が大きいと感じています。
花という生鮮物を扱っている事業であることから、目の前の商品をいかに良い条件で早く流していくかという事に集中しなくてはならないというビジネスモデルではありますが、もっと品質という軸で、系統立った対応を強化しなくてはならないと感じています。
もっと喜ばれるクラシックへ、もっと笑顔をお届けできるクラシックへ、まだまだ挑戦しなくてはならない課題がたくさんあります。
おかげさまで、最近ではいろいろな企業や機関から共同研究などのお話もいただいており、日々勉強できていることも感謝・感謝です。
私のじいちゃんから言われた言葉で、妙に記憶に残っているのは「五体満足で働けることが一番!」という事です。
コロナ禍で健康に過ごせていることにも感謝しながら、これからもより良いお花をみなさまのところへお届けしたいと思っています。
花のある暮らしっく!
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