CLASSIC スタッフブログ Vol.144
このコーナーでは、クラシックの社員が自分の仕事を通じて気になったこと、面白かったこと、お客様にお伝えしたいこと…などなどを気ままに発信していきます。
今週のブログは品質管理グループの寺谷がお届けします!
どうぞお楽しみください!
■ベトナム
こんにちは、クラシックの寺谷です。
覚えている限りではこのブログに駄文を掲載させてもらうのも既に4回目で、前回はコロナ禍真っただ中の2021年でした。
2年近くが経ちパンデミックは終わりwithコロナながら通常の生活が徐々に戻ってきている、職場でも仕入担当者が海外出張へ出かけて行く姿を日常的に目にするようになっています。
そんな私自身も先日ベトナムへ行く機会がありました。
目的は、ベトナム中部高原地帯の切花産地であるダラットの取引先農園訪問、そしてホーチミン市で行われたHortex Vietnam(園芸・草花栽培に関する国際見本市および展示会)への参加でした。
■日本語って難しい
まずはHortex Vietnamに先行して訪れたダラット。
ここの取引先農園に最近ラムさんという女性が入社しました。このラムさん、技能実習生として日本で2年間を過ごしており、150名以上いるスタッフ・ワーカーの中で唯一日本語が話せる方なのです。
今回ベトナムへ同行していた同僚がラムさんと日本語で楽しそうに会話をする姿を見ていて思わず『コミュ力(=コミュニケーション力)高い!』と思ってしまいました。
日本人が日本語で会話しているだけなのに?と思われるかも知れませんが、実は私、昔から『日本語が話せる外国の方』と日本語で話すことに苦手意識があるのです。
他のスタッフもいる場では、誰もが理解できる英語での会話が基本ですが、英語には相手の年齢や立場で使い分ける言葉遣いの差が日本語ほどありません。
少し極端に言えば、友達と話す際の言葉使いも、取引先の社長と話す言葉遣いも自分自身では特段区別している意識はありません(これってすごくストレスフリーだと思いませんか?)。
そんななかで急に日本語に切り替えようとすると、タメ口?敬語?どんな言葉遣いで話せば良いの? いろいろ分からなくなってしまいますし、かつ理解しやすそうな単語をムリに選んだり、日本語の文法を意識し過ぎる結果、不自然というか“変な”日本語になっているのが自分でも分かり、結構ストレスなのです。
ラムさんが『あ~ニホンゴ、ムズカシイですね』、、、分かります。心の中で『ソウデスね、ムズカシイですね。』と応えています。
■ベトナム市場の躍動
ダラット訪問を終えてのベトナム後半戦はホーチミン市に戻ってHortex Vietnam訪問。
Hortex Vietnamは2018年の開催が第1回目、その後コロナでの中止もあり、今年で5回目の展示会です。
会場はコンパクトでそれほど広くないですが、隙間なく設置された出展者ブースと地元ベトナムやアジア各国からだけでなく中東、欧州、北米南米など世界中から訪れる国際色豊かな出展者や訪問客が作り出す独特の活気に、ベトナム花業界の勢いを再認識させられます。
■ベトナム人にとっての花
日本から見たベトナムは切花の輸出国のイメージです。
2022年には約1億3500万本もの様々な切花がベトナムから日本に輸出されています。
一方で、ベトナムは切花の輸入国でもあり、街中の花屋さんでは色とりどりのベトナム産切花に交じって輸入された切花をよく見ます。代表的なものではバラ(ケニヤやエチオピアなど)やカーネーション(コロンビアなど)ですが、意外とよく目にするのが立派なドウダンツツジ。 花屋さんによれば日本から輸入したもので、これが日本人の感覚からしても、なかなかのお値段で売られており、こんなに高くて売れるのか?と思いますが、事実売れ筋商品だそうです。
ベトナムを訪問するたびに羨ましい!と思うのが、このドウダンツツジに見られるような日本人には考えられないほどに旺盛な花への消費意欲。
例えば、ホテル。エントランスやフロント、各階のエレベーターホールなど、飾るスペースがあれば、そこには数百本の切花を惜しげなく使ったアレンジメントが置かれています。
街中のレストランやカフェもテーブル一つ一つに花が飾られています。しかも花瓶に1本差しではなく、しっかりしたアレンジメント。
個人のお宅に飾られているアレンジメントもバラやトルコキキョウを何十本も使ったような日本では考えられないほど豪華なものばかり。
お祝い事に花を贈るのも日常茶飯事で、平均年収は40万円程度とされるベトナムで、人々は友達や家族の祝事に1万円くらいする花束をバンバン贈っています。
ちなみに、ベトナムでは女性の名前でHoa(ホア/フア=ベトナム語で“花”という意味)は今も昔も人気のある名前ランキングでは10位以内の常連です。農園で働く女性スタッフやワーカー、あるいはその子供など、Hoaさんがいっぱいです。
ベトナム人は本当に花が大好きなのです。
日本でもこんな花の使い方できたらいいなぁ、と思いながら、そういう未来を夢見てベトナムから素敵な花を日本に届けていきたいと思います。
花のある暮らしっく!
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