クラシック試験室から 第19回
■スポーツの秋?…
クラシック試験室のキタです。
まだまだ暑い日が続いていますので、“秋”を語るには少し早い気がしますが、「〇〇の秋」というのが定番になりますので、その枠組みに沿って話を進めてみたいと思います。
まずは、スポーツの秋という事で。
私自身、スポーツとは縁遠い生活ですが、小学生のころは相撲を観るのが大好きでした。
特に千代の富士。そう“ウルフ”と異名をとった名横綱でしたね。
千代の富士は投げ技を得意とする力士でしたが、そのことで肩の脱臼を何度となく繰り返すという試練にみまわれます。肩の脱臼を克服する為に、周辺の筋肉を増強するという事で、並々ならぬトレーニングをしたそうです。そのかいあって、得意の前みつを取った豪快な投げ技は、当時の私をワクワクさせてくれたものでした。
今になって考えてみると、自身のマイナス面をプラスに転じた好例ともいえますよね。最近の相撲は、あんこ型の体型で、押すばかりの相撲になってしまい、興味が薄れてしまっています。格闘技として、相手のバランスを崩して勝利を手にするところが醍醐味だったのですがねぇ…
スポーツといえば、ここの所バスケットボールやラグビーがワールドカップという事もあり、盛り上がっていますが、背が低く、体格も大きくない日本人が、勝つことは無理だと思われていた競技で勝つという事に、面白みがあると感じています。なんか、当時の千代の富士関に通じるところがありますね。
■音楽の秋?…
さて、
秋が近づいて、秋を感じる花として彼岸花があります。通勤途中に、彼岸花が咲いているのを見かけると「秋だなぁ」と感じます。
そして、彼岸花といって、頭に浮かぶのが、野路由紀子さんという歌手が歌った彼岸花という歌です。
美空ひばりに憧れて歌手を志した彼女は、ひばりを継ぐ歌手ともいわれたそうです。
彼岸花という曲は、「彼岸花が咲く季節に、今は亡き両親のお墓に、彼と一緒に結婚の報告に行く」というほのぼのとした歌詞で、曲自体はまさに昭和歌謡という感じですが、彼女の澄んだ高い声と相まって、いい曲だなぁと今でも思っています。
話は全くずれてしまいますが、演歌を歌う女性歌手の年齢は、昔見た時と、今見た時とほとんど変わらないという印象を持っているのは、私だけでしょうか?
着物を着ている女性という事で、若いころから落ち着いて見えるという事でしょうか… (音楽とは全く関係ないですね)
■宇宙の神秘に思いを馳せて…
もう一つ、昨年のブログでも書きましたが、私にとってはやはり「読書の秋」が一番しっくりきます。
SFモノの小説を読むのが好きだというお話をしましたが、みなさん“ダークマター”という言葉をお聞きになったことはありますでしょうか。
説明しようとすると大変ですし、私自身理解はできていないのですが… ちょっと理屈っぽい話に挑戦してみますね。
「物体」というのは人間が観測できるからこそ存在が確認できる訳ですが、宇宙規模で考えると人間が観測できる物質はわずか5%しかなく、残りの95%は分かっていないってことらしいです。
人間が観測できる「物体」と「ダークマター」は、元素として電気を帯びているかどうかが決定的な違いといわれていて、電気を帯びていてマイナスとマイナスの反発があることで、私たちは「物体」として触ることができる、「物体」として目で見ることができる、「物体」として存在を確認できるという事みたいなんです。
ただ、ダークマターには「質量(重さ)」は存在するという事で、とある銀河全体の質量を求めようした際に、人類が認識している物質を基準に質量を求めようとしたところ、観測結果に大きなズレが発生したことがきっかけになったみたいです。例えていえば、人間の予想した質量は「5」、実際観測した質量は「100」という感じです。
…とまぁ、説明しているとだんだん「?」が増えてきてしまいますが、要は私たちが当たり前と思って理解していることも、宇宙レベルではほんの一部(5%!)ということで、様々な事象に対しては常に好奇心を持って、妙な前提にとらわれずに探求していくことが大切なんだろうな、なんてことを考えています。
■秋の花…
秋の花という事ではありませんが、なんとなく秋のイメージを持つマムについてお話ししたいと思います。クラシックでは、マレーシア産とベトナム産の商品を販売しております。
クラシックでの主力商品の一つであることは、間違いないのですが、なかなか品質が安定せずにお客様にご迷惑をおかけすることもあり、大変心苦しいところです。
試験室としては、定点観測として輸入したマムを定期的に観察し、問題を察知すれば、すぐに仕入れ担当者を通じて産地にフィードバックしています。
しかしながら、輸入商社として産地に働きかけて、その通りに産地が改善するケースとなると、意外とハードルは高く、どうしても花を切った後の対処=ポストハーベストという事に目がいくこととなります。
植物にとって、蒸散/栄養/殺菌、そして、植物ホルモンを適切に管理することで何とか良い状態にできるよう、日々対応しているところです。
身近にできそうな対応として、特にマムは水切りを励行することで、葉のはりや、花の大きさなど良い効果が出ることが確認されています。
水きりは、切る瞬間水に振れていいればよいので、水道水を流しながら切ることでも大丈夫です。
水きりをしても差の出ない品目もありますが、マムはリアルに効果が確認できます。
ところで、水の中で「手折りした場合」どうなるかという事について、このあと確認してみようとは考えていますが、どなたか実験したことある方がいらっしゃれば、是非その結果を教えていただきたいと思っています。
花のある暮らしっく!
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