CLASSIC スタッフブログ Vol.223
このコーナーでは、クラシックの社員が自分の仕事を通じて気になったこと、面白かったこと、お客様にお伝えしたいこと…などなどを気ままに発信していきます。
今週のブログは営業本部からN・Yがお届けします!
どうぞお楽しみください!
■歩く芸術品?美術館?
営業本部、商品第2チームのYです。
約10年位前にご縁あって、一人の京都の舞妓さんと知り合いました。
今はもう引退していますが、彼女の舞妓生活最後の1年、毎月の様に京都に通い、彼女の姿をカメラで撮影し、記録する機会が有りました。
彼女達の装飾品は基本的に毎月変わります。
着物、帯、簪(かんざし)、帯留(おびどめ)、その他、おこぼ、花籠など。
玉簪や帯留は翡翠や珊瑚、鼈甲(べっこう)、瑪瑙(めのう)等が使われていて非常に豪華です。
特に帯留、通称ぽっちりは一般の帯留よりも一回り以上大きく、代々受け継いできた物も多く、一点物がほとんどで貴重なものです。
■四季を感じる
元々、着物などが好きで知り合ったので、毎月の様に変わる彼女の装いを記録出来るのは
とても勉強になりました。
寒い時期の一つ綿、二つ綿の袷(あわせ)、春や秋の単衣(ひとえ)、夏の絽(ろ)や紗(しゃ)の着物、着物に合わせて帯も織物、染め帯、絽の帯等をそれぞれ合わせていきます。
着物の柄も季節に合わせた、柄行(がらゆき)で見ているだけも楽しい、季節を感じる装いです。
■花簪・つまみ細工
更に舞妓さんらしいアイテムと言えば、日本髪に華やかな花簪。
着物の裏地にも使われる羽二重(はぶたえ:薄い正絹生地)の小さな布をピンセットで小さく折り畳み、色とりどりの花等に仕立てています。
全国に花簪やつまみ細工を作っている職人さんは約15名。
舞妓さんの中では、独自のデザインの簪を付ける方もいるのでもし見掛ける機会が有りましたら簪にも注目してみて下さい。
私は特に2月の「くす玉」、5月の「藤」、6月の「紫陽花」、7月の「お祭り」、9月の「桔梗」、11月の「紅葉」の花簪が好きです。
■事始め、おことうさんどす。
毎夜夜遅くまで宴席で伝統芸能を披露し、翌朝もお稽古に通い、夕方からは宴席に。
毎日精進を重ねている彼女達は、装いの美しさをより引き立てています。
12月13日は毎年、事始めといい一年の区切り、お正月準備を始める日。
花街ではお世話になっている方やお店、舞のお師匠さんに一足早く新年のご挨拶に向かう習わしが有ります。
おことうさんどす=お事多さんどす。
年末になって、何かと忙しくなりましたねとご挨拶回り。
年末の本格的に忙しくなる前に、私も事始めしてみようかな。
今年も残り僅かになりましたが、皆様よろしゅうおたのもうします!
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